「ドラゴンクエストビルダーズ2」「モンスターハンター ライズ」など、マルチプレイ対応でも2人でやるのにはソフトが2つ必要、というゲームがたまにあります。このゲームを、ソフトを1つ買うだけで2つのスイッチで起動出来たら便利ですよね。
ここでは、1つのソフトを2台で同時起動する裏技、2台目のスイッチの設定方法、ソフトの再ダウンロード方法、セーブデータの同期の方法、スイッチ本体とアカウントやセーブデータ等の紐づき方などをご紹介します。
この裏技を使えば、「おすそわけプレイ」等ができない一人用ゲームでも、スイッチが2台あれば2人で遊ぶことができます。
1つのソフトを2台で同時起動する裏技
手順まとめ
裏技の手順をまとめると、以下の通りです。
- 2台のスイッチそれぞれに、「ユーザーの追加」をする
- どちらか1台で「ダウンロードソフト」を買う
- もう1台でソフトの「再ダウンロード」をする
- 2台のスイッチで同じソフトを起動する
次から、画像付きで詳しく手順を紹介していきます。
(1) 自分の「いつもあそぶ本体」で、他人を「ユーザーの追加」で追加すれば、自分が買ったダウンロードゲームを他人も遊べる
(2) 他人の「いつもあそぶ本体」でも、自分を「ユーザーの追加」で追加し、インターネット環境下にあれば、自分が買ったダウンロードゲームを遊べる
という特徴があります。この裏技は、上記2つの特徴を利用したものとなっています。
2台のスイッチそれぞれに「ユーザーの追加」をする
はじめに、スイッチを2台用意し、それぞれにもう片方のユーザーを「ユーザーの追加」で追加します。スイッチのホーム画面の下にある「設定」から、「ユーザー」→「ユーザーの追加」で設定できます。
それぞれのスイッチにいまどのような設定がされているかによってやり方は異なるので、詳しくは任天堂の公式HPをご確認ください。
最終的に、以下のような状態を作ります。
本体α:ユーザーAの「いつもあそぶ本体」に「ユーザーB」を追加
本体β:ユーザーBの「いつもあそぶ本体」に「ユーザーA」を追加
「いつもあそぶ本体」の確認は、「設定」→「ユーザー」→ユーザーアイコンの選択→「ニンテンドーeショップの設定」から行えます。
どちらか1台で「ダウンロードソフト」を買う
「ニンテンドーeショップ」等で遊びたいソフトをダウンロード購入します。このとき、「どちらか1つのアカウント」で、そのアカウントの「いつもあそぶ本体」でダウンロードしてください。すでに購入されている場合はこの行程はスキップしてください。
もう1台でソフトの「再ダウンロード」をする
先ほどソフトを買ったのとは違う本体で、同じソフトを「再ダウンロード」します。「設定」→「ユーザー」からソフトを購入したユーザーのアイコンを選んだあと、「ニンテンドーeショップの設定」→「再ダウンロード」からソフトをダウンロードします。
「ユーザーA」が買った「大乱闘スマッシュブラザーズ」を例に挙げると、以下のようになります。
2台のスイッチで同じソフトを起動する
2台のスイッチで同じソフトを起動します。このとき、
本体α:「ユーザーB」を選んで起動
本体β:「ユーザーA」を選んで起動(インターネットに接続できる環境で)
に注意します。
すると、このように1つのソフトを2つのスイッチで起動することができました。
オンライン対戦は?DLCは?
オンラインでの対戦も、以下の通り問題なくできます。つまりこの裏技を使えば、離れたところに住んでいる二人が1つのソフトでオンライン対戦できることになります。
上記はスマブラSPで専用部屋を作ってオンライン対戦をしている例です。
また、スマブラSPにはDLC(ダウンロードコンテンツ)が出ています。「ユーザーA」もDLCキャラクターを買っていますが、これも問題なく使えます。ひとつ前の画像では、ピカチュウより右側はDLC追加キャラですが、どちらのユーザーでも使えています。
DLC追加キャラを購入したのに見当たらない、という場合は、「ニンテンドーeショップ」から再ダウンロードしてください。(上記手順3を参照)
セーブデータの移行・同期・共有
上記の例で紹介した「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」は、プレイすると使えるキャラクターが増えるゲームです。「ユーザーA」も数時間プレイし、すでに全キャラクター使えるようになっていたのですが、上記の裏技で起動するとどちらもイチからのスタートになってしまっています。
そこで必要になるのが「セーブデータの移行(セーブデータの引っ越し)」もしくは「セーブデータの同期(セーブデータお預かり)」です。
セーブデータの引っ越し
「設定」→「データ管理」→「セーブデータの引っ越し」を選ぶと、2台のスイッチ間でセーブデータの移行ができます。
この作業を行うことで、例えば、「本体α」に保存されている「ユーザーA」のセーブデータを、「本体β」に送ることができます。ただ、これを行うと「本体α」からはセーブデータがなくなるので、「本体α」でセーブデータの続きを遊ぶことはできなくなります。
なお、この「セーブデータの引っ越し」は回数無制限で何度でも行えます。
セーブデータお預かり
これは「Nintendo Switch Online」(有料)加入者限定のサービスですので、未加入の場合はできません。
有料サービス加入者であれば、「セーブデータお預かり」というサービスを使ってオンライン上にセーブデータを保存(バックアップ・同期)しておくことができます。
まず、「設定」→「データ管理」→「セーブデータお預かり」→「ユーザーアイコン選択」でユーザーを選ぶと、そのユーザーが持っているセーブデータが一覧で表示されます。
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いまセーブデータが入っていない本体で、同期したいソフトを選び「セーブデータのダウンロード」を選択すると、その本体にも同じセーブデータがダウンロードされます。
この作業によって、例えば、「本体α」に保存されている「ユーザーA」のセーブデータを、「本体β」と同期することができます。
セーブデータの移行または同期を行うと、先ほど紹介した2台同時起動の裏技において、「ユーザーA」のほうは「本体β」でもセーブデータを引き継いだ状態で遊ぶことができるようになります。
セーブデータの共有
ユーザー同士のセーブデータの共有はできません。上記のセーブデータの移行や同期を行って、例えば「本体β」に「ユーザーA」のセーブデータを移しても、「ユーザーB」はそのセーブデータで遊ぶことはできません。また、「本体α」に「ユーザーA」のセーブデータがあっても、「ユーザーB」はそのセーブデータで遊ぶことはできません。
上記画像のスマブラで言えば、「ユーザーA」はすでに数時間遊んでいろいろなキャラをゲットしています。しかし、このキャラを「ユーザーB」が使うことはできません。
すでに「パッケージソフト」のセーブデータがある場合…
実は、「本体β」にはすでに「パッケージソフト」で遊んだ「ドラゴンクエストビルダーズ2」のセーブデータがありました。
この状態で遊んでいました(Aはダウンロードソフト、Bはパッケージソフトを購入)
この「パッケージソフト」のデータも、別の本体にセーブデータの移行や同期を行えば、別のユーザーが購入した「ダウンロードソフト」で続きを遊ぶことができます。
つまり、「本体α」にも「ユーザーB」のデータの移行や同期を行えば、先ほどの裏技を使って2台ともセーブデータを引き継いだ状態で遊ぶことができます。
エラーメッセージが出たら…
よく見るエラーメッセージと、その原因をご紹介します。
「このユーザーでは遊べません」
「ダウンロードソフト」は、購入したユーザーの「いつもあそぶ本体」でのみ、他のユーザーも遊ぶことができます。「再ダウンロード」した本体では、ほかのユーザーは遊べません。
例えば、「ユーザーA」が購入した「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」を「本体β」に「再ダウンロード」しました。このソフトを「ユーザーA」は遊べますが、「ユーザーB」は遊べません。
「プレイを中断します」(エラーコード:2819-0003)
「ダウンロードソフト」は、同一ユーザーによる同時起動はできません。
例えば、「ユーザーA」はすでに「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」を遊んでいます。別の本体で、同時に「ユーザーA」が「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」を遊ぶことはできません。
「アクセスポイントに接続できませんでした」(エラーコード:2110-2003)
ダウンロードゲームは、購入したユーザーの「いつもあそぶ本体」であれば、インターネット環境がなくてもどのユーザーでも遊べますが、「いつもあそぶ本体」以外の本体では、購入したユーザーでもインターネット環境がないと遊ぶことができません。
例えば、「ユーザーA」が購入した「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」を「本体β」に「再ダウンロード」しました。このソフトは、インターネット環境下でないと遊べません。
【参考】スイッチのアカウント・ソフト・セーブデータの関係
スイッチの本体とユーザー・アカウント・ソフト・セーブデータの紐づき方について説明します。結構ややこしいので、知らなくても問題ありません。
ユーザー
スイッチで遊ぶためには、「ユーザー」を作る必要があります。これは「本体」に登録されます。
各ゲームの「セーブデータ」は、「ユーザー」に紐づけられます。したがって、1つのソフトを複数人で共有したい場合などは、複数のユーザーを作成する必要があります。
また、この「ユーザー」はのちに説明する「アカウント(ニンテンドーアカウント)」と紐づけることができます。
アカウント
「ニンテンドーアカウント」と呼ばれているもので、無料で作成することができます。スイッチを遊ぶだけなら必要ありませんが、「ニンテンドーeショップ」でダウンロードソフトを買ったり、オンライン対戦などができる「Nintendo Switch Online」(有料)に加入したりしたい場合は、作成する必要があります。
この「アカウント」は「ユーザー」に紐づけることができます。
ソフト
スイッチの「ソフト」の買い方は大きく分けて以下の2つあります。
①パッケージソフト
いわゆる「ゲームソフト」で、スイッチの場合はSDカードのようなカセットです。
この「パッケージソフト」は、何にも紐づけられていません。本体から抜いて友達に渡せば、友達もそのソフトを使って遊ぶことができます。
何にも紐づけられていないということは、逆に言えば後述する「セーブデータ」とも紐づいていませんので、ソフトのみを持ち運び、友達の家のスイッチを借りて自分のセーブデータの続きを遊ぶ、ということはできません。
②ダウンロードソフト
「ニンテンドーeショップ」を通して、クレジットカード等で買い「本体」にダウンロードするソフトです。Amazonや家電量販店などで買える「ダウンロードコード」を使用することもできます。「ニンテンドーeショップ」を通してダウンロードするため、先述の「ニンテンドーアカウント」と紐づいています。
この「ソフト」は「本体」に保存されているため、そのままでは別のスイッチ本体で遊ぶことができません。つまり、友達にソフトを貸してあげる、といったことができないことになります。自分でスイッチを2台持ちしている、という場合は、「ユーザーの追加」と「ソフトの再ダウンロード」をすることで2台の本体で1つのソフトを遊ぶことができるようになります。
セーブデータ
スイッチの場合、セーブデータは「本体」に「ユーザー」と紐づいて保存されています。ゲームボーイのようにカセットに保存されているわけではないので注意が必要です。
自分がいつも遊んでいる本体と違う本体でゲームの続きを遊びたいと思ったら、「セーブデータの引っ越し」または「セーブデータお預かり」をする必要があります。
まとめ
以上のことをすることで、マイクラ、テラリア、マリオ、カービィ、モンハン、などなどソフトを1本買うだけで、2人でできるようになります。
ただし、「あつまれどうぶつの森」は、セーブデータお預かりやセーブデータの引っ越しに対応していないため、この裏ワザは使えません。